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今週のヘッドライン|2019年1月第3週号

主力強化と需要創造両軸に ―― ニチレイフーズ・家庭用新商品

カラッと美味しく刷新した特から
カラッと美味しく刷新
骨付き肉ならではの旨味が味わえる手羽から
骨付き肉ならではの旨み

 ニチレイフーズは、春の家庭用新商品10品、リニューアル品18品を3月1日から発売する。今春も「日本の食卓に、冷凍食品のできること」のスローガンのもと、「力強いカテゴリーの推進」と「新規需要創造への挑戦」を両輪に冷凍食品マーケットの拡大を図る。

 春の新商品の提案のコンセプトは(1)カテゴリーを牽引するNo.1商品の磨き上げ(2)米飯類の新提案(3)大人満足「お弁当にGood!」の拡充(4)食卓向け・おつまみ・お弁当・おやつなどマルチな食シーン向け商品の充実(5)北海道産冷凍野菜の投入の5点。No.1商品に育った「特から」は、揚げる際の余熱を活用し肉にじっくりを火を通す〈新製法・三度揚げ〉で吸油率が20%ダウン。カラッと美味しく刷新。単品売上高100億円に成長した「本炒め炒飯」は鍋肌しょうゆの香ばしさを演出しさらにおいしくなった。
 米飯類では、もち麦と彩りの良い6種の野菜が入った女性目線の新商品『厚切りベーコンと彩り野菜のピラフ』を新提案。さらにオムライスベースとして利用機会の拡大を図る『チキンライス』をリニューアルした。「具材たっぷり五目炒飯」は具材(卵、にんじん、しいたけ)を10%増量した。
 〈お弁当にGood!〉シリーズには「しょうが香る!豚のから揚げ」「採れたてコーンぎっしりフライ」の2品を上市。食卓のマルチな食シーンへ向けて、骨付き肉ならではの旨味が味わえる手羽中の唐揚「手羽から」を投入。さらに手間のかかる「なすひき肉はさみ揚げ」「鶏むね肉の磯辺揚げ」を食卓向けに提案。スナック商材には「今川焼(濃厚クリームチーズ)」をラインナップ。
 国産冷凍野菜は、北海道産の素材の冷凍野菜「レンジでおいしい!北海道産フライドポテト」「北海道産ミックスベジタブル」「北海道産スイートコーン」の3品を投入する。

■米飯5品10%値上げ

 同社は、市販用米飯「本格炒め炒飯」「具材たっぷり五目炒飯」「チキンライス」「えびピラフ」「サイコロステーキピラフ」の5品を3月1日から10%値上げする。

「五目炒飯」復活 ―― 味の素冷凍食品・家庭用新商品

消費者の声受け復活した五目炒飯
消費者の声受け復活

 味の素冷凍食品は春の家庭用新商品5品とリニューアル品13品を2月10日(一部24日)から発売する。「具だくさん五目炒飯」が1年半ぶりに、消費者の再発売の要望を受けて「五目炒飯」として復活。また「ギョーザ」「しょうがギョーザ」のパッケージを変更、特長を分かりやすく明示するなど基幹商品の強化に注力した品揃えとなった。
 復活した「五目炒飯」は、焼豚、野菜の6種の具材と鶏だしのうまさが染みわたる逸品。だしをきかせて塩味を控えめに仕上げ、いつでも食べたくなるようなやさしい味わい。米飯類では「具だくさんエビピラフ」「ザ★チャーハン」もパッケージをリニューアル。「大海老炒飯」とともに4品で米飯市場の拡大を図る。
 新商品「小あじの南蛮漬け」(地域限定品)は手作りでは手間のかかる「あじの南蛮漬け」が、手軽に楽しめる商品。彩り豊かな野菜とカラッと揚げた小あじを甘酢でからめカップに入れた。お弁当、食卓、おつまみと様々なシーンで使える。
 累計販売数2000万個を超えた「おにぎり丸」には新商品「豚の生姜焼き」をラインナップ。既存品の「鶏の梅あえ」はパッケージをリニューアルして「紀州梅」使用をアピール。
 ロングセラー「野菜たっぷり中華丼の具」もブラッシュアップした。野菜を5%増量、豚肉も増やし、生活者の野菜摂取の要望に応えた。
 また、新商品には「家飲み」需要対応のおつまみ商品「炭火焼鳥ねぎ塩だれ」「チャーシュー餃子」「ひと口焼売」の3品を上市。いずれも縦型包装で、量販店をはじめCVS、ミニスーパーへの導入を進める。
 基幹商材のブラッシュアップも図られた。「ギョーザ」「しょうがギョーザ」はパッケージを刷新。それぞれ(「ギョーザ」=うす皮、「しょうがギョーザ」=ニンニク不使用など)をパッケージに明記、特長を分かりやすく訴求した。
 鶏からあげの「味からっ」シリーズ「じゅわん鶏もも」もパッケージをリニューアル。従来品「やわらか若鶏から揚げ」の後継品であることを強くアピール。同「ふっくら鶏むね」は、衣の揚げ色を濃くし、より薄衣で軽い食感に進化させるとともにパッケージを刷新した。

食卓惣菜を強化 ―― マルハニチロ・家庭用新商品

食感にこだわった「厚切りロースかつ」
食感にこだわり

 マルハニチロは11日、2019年春季新商品を発表した。家庭用冷凍食品では新商品15品、改良品16品を3月1日より発売する。
 食卓惣菜では、簡単、即食ニーズ対応した食卓向け惣菜フライ品を拡充した。おいしいおかず「肉ガブッと!」シリーズに豚ロース100%使用し、厚みのインパクトと食感にこだわった「厚切りロースかつ」と、国産牛と玉ねぎを使用した「国産牛メンチ」の2品をラインアップした。今回発売の2品では規格入数を変更。6個入りから4個入りにし、よりリーズナブルな価格設定とし、トライアルユース獲得を目指す。
 米飯では、昨秋発売の「王様のソテーピラフシーフードと香り立つバター」を名称変更し、アサリ等を増量した「王様のソテーピラフ海老とあさりのバターピラフ」を投入する。
 麺類では、刀削麺の汁なしタイプ「新中華街担々刀削麺」をラインアップした。
 弁当商材も拡充した。〈Ocean Blue〉シリーズから「あさりと筍の磯辺揚げ」、「白身魚天ぷら」「プリッと大きなえびチリ」などを投入する。
 自然解凍の〈Letsベジランチ〉では、「ブロッコリー3種のおかず」を投入。〈くまちゃん占い〉シリーズには「星の焼きチーズカレー」をラインアップした。グラタンでは、濃厚ソースを楽しむ〈DELIグラタン〉シリーズに「明太ソース&もちチーズ」を投入する。

■米飯、麺類を値上げへ

 同社は市販冷凍食品の米飯、麺製品の価格改定を行う。得意先の個別対応となり、実施時期は前後するが、4月1日を予定。改定率は10%以内の見込み。

国際競争力ある水産へ ―― 大日本水産会・賀詞交歓会

白須会長
白須会長

 (一社)大日本水産会は7日、東京・虎ノ門のホテルオークラ東京で賀詞交換会を開催し、会員など600人が出席した。
 挨拶した白須敏朗会長は、昨年成立した70年ぶりの漁業法改正を含む「水産政策の改革」にふれ、今年の抱負として、「水産物の安定供給という使命を果たすために、人と船の構造改革によって、国際競争力のある強い水産業を作り上げていく」とした。
 具体的には、若い担い手の確保に向けて全国に43校ある水産・海洋高校の生徒に漁業の重要さを伝える取組を継続する、水産資源の管理を強化する、日本型エコラベルで国際認証を取得し、世界市場での価値向上を図っていく。特に輸出については、「世界中のマーケットに日本の魚を売り込んでいきたい」とした。
 乾杯発声は伊藤滋副会長(マルハニチロ社長)。
 来賓祝辞は吉川貴盛農林水産大臣、石破茂衆議院議員、浜田靖一水産総合調査会長ら。(詳細を本紙に掲載)

会社所在地

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