業務用中心に値上げ発表相次ぐ
18年年末は冷凍食品の値上げ発表が相次いだ。中心となるのは業務用冷凍食品。メーカー各社は一様に原材料費、人件費、物流費、エネルギー費の高騰がもはや各社のコスト削減や効率化といった取組みだけでは補いきれない状況を訴えた。改定時期は3月1日、4月1日を予定しており、既に取引先への案内は始まっているが、19年はこれら値上げに至る諸要因の説明とともに、再度、冷凍食品の価値をしっかりとユーザーそして消費者に認識してもらう1年としていかなければならない。
既に値上げを発表していた味の素冷凍食品、ニチレイフーズ、シマダヤ、東洋水産に続き、業務用冷凍食品で値上げを発表したのは日本水産、マルハニチロ、テーブルマーク、ヤヨイサンフーズ、昭和冷凍食品の5社。家庭用では日本製粉が米飯類やグラタン・ドリアなどの値上げを発表、12月26日現在で10社が値上げを発表している。なお、大々的な発表はしないもののここに挙げた10社以外でも業務用メーカーでは値上げの案内は進めており、個別にタイミングを計りながら既に実施されているものもある。
家庭用に目を向けるとシマダヤ、東洋水産、日本製粉の3社が値上げを発表。その他メーカーからは厳しい状況ではあるものの、「まだそのタイミングではない」との発言もあり、各社状況を見守っている。(詳細を本紙に掲載)
価格改定一覧
新企業CM放映、11日より全国で ―― マルハニチロ
「とどく、幸。バリューチェーン」編
マルハニチロは、ブランド力強化と価値向上に向けた活動のひとつとして11日より新企業CM「とどく、幸。バリューチェーン」編を全国展開する。同社では、中計「Innovation toward 2021」(2018~2021年度)で、ブランド強化を掲げ、新コーポレートブランド戦略を導入し、「海といのちの未来をつくる」というブランドステートメントのもとで、様々なコミュニケーションを展開している。
18年9月から様々な事業領域におけるマルハニチロの企業活動、具体的な「ファクト(事実)」とともに伝える企業CMを展開してきた。