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今週のヘッドライン|2018年9月第4週号

時短メニューで冷食の新ブランド ―― イトーヨーカ堂

上野マネージャー
上野マネージャー
SMとCVSの中間的な冷食を揃えた
SMとCVSの中間的な冷食を揃えた

 イトーヨーカ堂は20日、東京・麹町のレンタルキッチンスペースPatia麹町で新商品発表会を開催し、24日より冷凍食品の新ブランド〈EASEUP(イーズアップ)〉シリーズを、全国のイトーヨーカドー166店舗で発売すると発表した。同ブランドは、8月より数店舗でテスト販売を行っていた冷凍米飯に、惣菜系などの新商品を追加して展開する。

 今回発売する商品は、助六寿司の「助六」(税抜398円)、米飯系の「チーズキーマカレー」(同324円)、魚惣菜の「あじフライ」(同358円)、畜肉系惣菜の「大きな肉団子」(同198円)等計14品。
 同社では、「単身世代」「高齢化による二世帯」「共働き」の増加によって、冷凍食品のニーズが高まっていると説明。同シリーズのテスト販売を行った店舗で冷凍米飯の売上が約1割伸長したことなどから、全国展開に踏み切った。
 同会で説明に当たった上野貴司営業企画部統括マネージャーは、「GMSでは、SMで購入される食材とCVSユーザーが求める即食系商品の中間に当たる、ひと手間かける冷凍食品に需要がある。調理が簡単な冷凍食品を購入することで買物に使える時間が増え、食材などGMSならではの商品の買い回りも向上すると考えている」とした。
 また、〈セブンプレミアム〉の冷凍食品との兼ね合いについては「これまでにない品目を展開しているため、カニバり(共食い現象)は発生しない」とした。(詳細を本紙に掲載)

ゲストに安めぐみさん、三國シェフと冷食トーク ―― (一社)日本冷凍食品協会・冷食の日イベント

三國シェフ
三國シェフ
安さん
安さん

 (一社)日本冷凍食品協会(伊藤滋会長)は19日、10月18日の『冷凍食品の日』、10月の冷凍食品月間の広報事業について発表した。
 今年の消費者向けイベントは、10月18日正午より、東京・水天宮のロイヤルパークホテルで、ゲストにタレントの安めぐみさんを招き、協会アンバサダーの三國清三シェフとのトークイベント、冷凍食品アレンジレシピの試食会を行う。試食会には、一般公募の片方が50歳以上のペア100組200人を招く。
 協会では、「安めぐみさんのほんわかした家庭的な雰囲気や子育てと仕事を両立していること、料理レシピ本などを発行していること」などがゲスト選定の理由としている。(詳細を本紙に掲載)

尾道ラーメンをPR ―― キンレイ

和田社長(中央)とミス尾道の2人
和田社長(中央)とミス尾道の2人

 キンレイは13日、東京都港区の同社本社で「2018年秋冬新商品発表会」を開催、今秋より発売を開始している「お水がいらない 尾道ラーメン」の開発経緯を説明した。当日は(一社)尾道観光協会より、ミス尾道が駆け付け、同商品をPRした。
 「お水がいらない 尾道ラーメン」は瀬戸内産いりこと鶏ガラを炊き出したスープに背脂のコクと旨みが溶け込む醤油ラーメン。麺はスープによくなじむ平打ち麺を使用した(一社)尾道観光協会推薦の一品だ(一部既報)。
 同商品の説明に当たった福田暢雄営業本部商品企画部マネージャーは特に開発がこだわったポイントにスープを挙げ、「初の試みとして自社で胴ガラを抽出。こちらの鶏も4~5種類のガラを試し、一番良いと考えた国産但馬味鶏を使用した」とした。また、7月の西日本豪雨に伴い、同商品で1食当たり1円を日本赤十字社を通じ寄付していくことも明らかにした。
 発表会には、ミス尾道の竹田依芙桂さんと岡本百恵さんが登場し尾道市の魅力を紹介、新商品の試食を行った。(詳細を本紙に掲載)

前6月期は100億6700万円に ―― 大京食品

窪田社長
窪田社長
窪田取締役
窪田取締役

 業務用食材卸、大京食品(窪田洋司社長)は14日、東京・内幸町の帝国ホテルで第39回「大翔会」(大沼一彦会長・日東ベスト社長)を開催、窪田社長や河倉基弘常務、安川浩常務が前期業績(6月)および今期の方針を発表した。
 前期業績、売上高は100億6700万円(前期比4%増)と創業以来、懸案だった100億円の大台を突破した。しかし、経常利益は同800万円減の4800万円と減益を強いられた。
 窪田社長は「当社の主要な得意先の仕出し・テイクアウト弁当・事業所給食は値上げに伴う価格転嫁が難しく、自社で独自の商品開発に努めたが苦労した。物流費の高騰では納品や積み込み時間の短縮、時間指定配送を止めるなど経費削減に注力したが、結果的に利益改善に至らなかった」と厳しい現状を報告した。
 その上で、今期は「利益アップを重点課題にさらなる物流の効率化に取り組む。また、惣菜など新たな業態に向け顧客開拓を進め、拡販に努める。特に利益面は結果を出したい」と意欲をみせた。
 この後、本年入社し、8月に取締役(社長室室長)に就任した窪田洋一郎氏(窪田社長の長男で元東京電力勤務・51歳)が紹介された。
 窪田取締役は「市場環境は厳しく、課題は多いと認識する。日々勉強を重ね、名実共に早く社長の片腕になれるよう精進する」とあいさつした。
 当日は大翔会会員や幹部社員など122人が出席した。(詳細を本紙に掲載)

大木前社長が死去 ―― 日本水産

大木伸介氏

 大木伸介氏(おおき・しんすけ=日本水産(株)前代表取締役社長執行役員、現相談役)かねてより病気療養中のところ13日午前5時20分、肺がんのため死去、58歳。通夜・告別式は近親者のみで執り行った。喪主は長男の健太(けんた)氏。
 後日「お別れの会」を執り行う予定。
 連絡先は同社総務部秘書課(03-6206-7012)。

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