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今週のヘッドライン|2018年9月第3週号

〈お母さん食堂〉で客単価向上、凍菜や果実にも注力 ―― ファミリーマート・下期商品戦略

〈お母さん食堂〉を持つ佐藤本部長
〈お母さん食堂〉を持つ佐藤本部長

 ファミリーマートは11日、横浜市のパシフィコ横浜で2018年下期商品戦略説明会を開催し、下期に冷凍野菜、冷凍果実などの素材系商品を強化すると共に、餃子、小籠包などの惣菜系冷食を発売する方針を示した。また、チルド惣菜、冷凍食品などで展開する〈お母さん食堂〉ブランドを購入した来店客の平均客単価が、同社の平均客単価を大きく上回り、SMの平均に近づいていると説明。客単価向上のキーカテゴリーとして今後も惣菜、冷凍食品を継続して強化する方針を表明した。

 今回発売する商品のうち、冷凍野菜では、「えだまめ」「ほうれん草」「ミックスベジタブル」「スイートコーン」など約5品を展開する。高齢者の増加によって商圏の縮小が進み、働く女性の拡大で近場のコンビニで食材を調達したいという需要が高まると見て、調理が簡単な冷凍野菜の品揃えを強化する。
 冷凍果実はDole社のNB品〈皮ごとおいしい〉ブランド4品を先行販売する。今回発売する商品は、10月16日より展開するチリ産の「ぶどう」(130g)、アメリカ産の「ブルーベリー」(同)、セルビア産の「いちご」(同)、11月20日より展開するフィリピン産の「パイナップル」(同)。
 なお、冷凍野菜・フルーツなどの素材系冷食については、今後新たなブランドでの展開も検討している。
 〈お母さん食堂〉ブランドの冷凍食品は、イートアンドが製造する「スープ溢れる小籠包」(108g、同198円)などを発売する。
 商品戦略説明会に出席した佐藤英成商品・物流・品質管理本部長は、冷凍食品、チルド惣菜などで展開する〈お母さん食堂〉について、購入者の客単価が1349円となり、同チェーンの平均客単価573円を大きく上回ってSM業態の平均客単価1902円に迫っていると説明。冷凍食品、惣菜の売上前年比が高い店舗ほど平均客単価も高くなるというデータも併せて示した上で、客単価の向上の鍵となる両カテゴリーついて今後も継続して強化する意向を示した。(詳細を本紙に掲載)

冷凍食品50品を発売 ―― 無印良品

無印良品で冷食50品を発売
無印良品で冷食50品を発売

 良品計画は28日より、冷凍食品50品を同社が展開する「無印良品」4店舗で発売し、10月上旬よりネットストアでの販売も開始する。店舗での取扱は今期中に首都圏エリアを含む20店舗に拡大する予定。冷凍食品の販売は、同社初の試みとなる。
 今回発売する商品は、白あえやきんぴらごぼうのような素材感が感じられる〈素材を生かしたお惣菜〉、玄米や雑穀米を使った国産米おにぎりなどを使った〈素材を生かした世界のごはん〉、餃子や焼売などを展開する〈日本の飲茶〉、時間や手間のかかる煮込み料理を1食分で味わえる〈世界の煮込み〉、ホットサンドやキッシュなどを展開する〈焼き立ての美味しさ〉の5ブランドで展開する。化学調味料を使わず、餃子、焼売などの一部商品には国産野菜を使用。使用されている食材を目で見て確かめられるように、中身が見えるパッケージを採用した。(詳細を本紙に掲載)

売れるメニューを効率的に ―― 久世

差別化が図れる牛ハラミを提案
差別化が図れる牛ハラミを提案

 久世は11日~12日の2日間、東京・東池袋のサンシャインシティ文化会館で総合展示会「フードサービスソリューション2018秋冬」を開催した。テーマは「売れるメニューを効率的に」。外食業態の課題である人手不足、時間不足、収益不足などに対して、効率的で簡便な商品やメニューを多数提案した。
 出展メーカーは200社、小間数は263小間(久世78小間、メーカー185小間)。出展アイテムは4286品。来場者は2日間で5000人。
 久世ブースでは、オリジナルの新商品として冷凍加工肉「牛ハラミスライス(岩塩)」「同(旨味噌)」を紹介。カルビに比べサシが少なく、食べやすい。豪州産の牛ハラミを24時間熟成させ、岩塩、特製味噌でそれぞれ味付けした。ハラミを使用した加工品では業界内でも少ないため差別化や肉バル業態へ提案する。(詳細を本紙に掲載)

〈のれんめぐり〉に中華そば ―― 東洋水産・業務用

のれんめぐり中華そば
のれんめぐり中華そば

 東洋水産はこのほど、業務用冷凍食品として新商品5品、リニューアル品6品を発売した。
 今回発売した商品のうち、冷凍麺では〈のれんめぐり〉から色が白め、太さは細めのストレートタイプで、あっさりとした醤油・塩ラーメンの他、担々麺などにも良く合う中華麺、「中華そば(ストレートタイプ)」(200g)を展開した。
 人気の〈麺伝〉ブランドには、つやのある麺肌ともちもちとした食感が特長の、「つやもちうどん」(250g)、適度なウェーブがかかったしなやかで汎用性がある中太の中華麺、「ウェーブ中華麺」(200g)の2品を。〈糖質カット麺〉シリーズには「冷凍うどん」(250g)を追加した。〈具っと便利!〉シリーズからは、「チゲうどんの具」(300g)を展開する。

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