冷凍とろろの新工場を竣工 ―― マルコーフーズ
村岡会長
新工場は生産効率を2．5倍に向上させた
ヤマトフーズ親会社のマルコーフーズと帯広市川西農業協同組合は8月30日、北海道帯広市のＪＡ帯広川西敷地内に、｢帯広市川西農協農産物処理加工施設（冷凍とろろ施設）｣を新設し、竣工式を執り行った。同工場では、ＪＡ帯広川西が取り扱う｢十勝川西長芋｣を原料に、業務用・市販用冷凍とろろ製品を製造する。施設はＪＡ側が総工費約12億円で整備し、マルコーフーズ子会社の｢マルコーフーズ川西｣（北海道帯広市、村岡守社長）が運営を担う。施設規模は鉄骨造2階建て延床面積1342㎡。従業員数は約15人。初年度の製造能力は約1000ｔを見込む。
新工場では、原料の洗浄から製品の梱包まで全工程で機械化・省人化を進め、生産効率を既存工場の2・5倍に向上させた。今後は、新工場の運営を通して省人化のノウハウを蓄積し、本社工場にフィードバックして生産効率の向上を図る。
年間の製造量については、新品種の導入によってＪＡ帯広川西が取り扱う｢十勝川西長芋｣の収穫量が2020年に既存の2万ｔから2万4000ｔに拡大する予定であること、新工場の生産体制に余力があることなどから、早期に更なる拡大を図っていく方針だ。
竣工式に登壇して挨拶した村岡正巳マルコーフーズ会長は、｢悲願であった川西農協の生産施設が竣工し、感動している。当社が30年間培ったノウハウを結集して省人化を実現した工場の竣工によって、グループ全体の生産効率向上も図ることができる。当社グループが一丸となって運営を行い、生産者の所得向上につなげると共に、新たな商品の開発にも取り組みたい｣とした。（詳細を本紙に掲載）
埼玉に冷凍あんこ工場を新設 ―― せんにち
田代社長
あんこ用120kg釜
玉子焼き、あんこ等の製造メーカー（株）せんにち（田代充社長）は、このほど埼玉県吉川市に冷凍あんこ、冷凍おはぎを製造する工場を新設し、8月30日関係者を招待し内覧会を行った。
新工場は、敷地面積約700坪、建屋面積は2階建て、事務所階、工場階併せて460坪。従業員数はパート含め20名。あんこの製造能力は旧工場の約1・5倍の月間約100ｔ。9月中の本格稼働を目指している。
工場には、あずきを煮るための120㎏釜5基及び180㎏釜1基を装備、1日4ｔのあんこを製造する。炊きあげられたあんこは冷却、パッケージ後、マイナス35℃の冷凍庫で凍結、出荷される。また、同工場には、おはぎ用の蒸し器、自動包あん機を装備しており、あんこに加え、おはぎの製造も行う。おはぎに製造能力は1日1万個。
伊藤常務は、同工場の位置づけに関して｢これまで大阪にあったあんこ工場を当地に全面移転した。ここから全国に配送する。あんこ、おはぎに関しては、関東圏の市場が大きく、その点でも移転はメリットは大きい｣と述べた。また、おはぎに関して｢需要は拡大傾向にあり、将来的には、あんこの売上を追い抜く可能性もある。当工場の柱として育てたい｣と抱負を述べた。（詳細を本紙に掲載）
銀座デリー監修ドライカレーを発売 ―― セブン―イレブン
パラッとした食感
セブン―イレブン・ジャパンは8月28日より、｢セブンプレミアム銀座デリー監修ドライカレー｣（税込267円）を全国のセブン―イレブンで発売する。
同品は都内に3店舗を構えるインド・パキスタン料理専門店｢銀座デリー｣監修の下で開発した冷凍ドライカレー。ふっくらと炊き上げたお米を高温・短時間で炒めることで、一粒ずつスパイスをまとったパラッとした食感に仕上げた。（詳細を本紙に掲載）
家庭用｢つけ麺｣、｢炒飯｣を披露 ―― 極洋
同社新ジャンル
極洋は8月28日、東京・永田町のキャピタル東急ホテルで開催した東京支社、極洋商事主催の｢キョクヨー2018年展示商談会｣で、家庭用冷凍食品の、つけ麺、炒飯のパッケージ（商品発表会では商品のみ）と、食卓系の惣菜を披露した。いずれも秋投入新商品。
新たな取組となる麺と米飯では、｢煮干し豚骨醤油つけ麺｣（350ｇ×12袋×2合）｢直火炒め炒飯｣（380ｇ×12袋×2合）を発表する。協力工場生産。直火炒め炒飯は、量販店の留型商品として先行する。
食卓系惣菜では、｢えびから｣（90ｇ［6個］×15入×4合）、｢えびカツ｣（120ｇ［4個］×15入×4合）の2品を紹介した。塩釜工場生産品。リーチインケースに対応した縦型パッケージを採用しＮＢ商品として販売する。