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今週のヘッドライン|2018年8月第3週号

中食、凍菜など強化拡大 ―― 日本水産・食品事業

浜田食品事業執行
浜田食品事業執行

 日本水産は8日、都内会議室で浜田晋吾取締役常務執行役員食品事業執行などが出席し、食品事業説明会を行った。浜田常務は、今期よりスタートした新中計「MVIP+(プラス)2020」での食品事業の方針、初年度である18年度の方針を説明した。食品事業では、9点の取組み課題について、攻めと守りの両面で対応、生産性の向上も図っていく。

 中計「MVIP+(プラス)2020」での食品事業の取組み課題として、(1)中食市場への対応強化(2)冷凍野菜事業の拡大(3)強化する販売チャネル(4)既存事業(練り、ハムソー)の強化(5)チルド事業の拡大(6)水産調味料カテゴリーの強化(7)健康訴求商品群の強化(8)海外展開の加速(9)生産機能の強化の9点を挙げ、それぞれ対応を行っていく。
 中計初年度の18年度の食品事業の方針は、「新たな価値の創造と変革のために総合力でチャレンジ!」をテーマとし、創造と変革のため「攻め」(拡大する分野)として中食、凍菜、既存商品チャネル、海外、健康、調味料、「守り」(質を高める分野)として、生産性、原料、各種指標、製造、販売、開発の総合力を生かし展開していく。特に今期は中食、凍菜、既存商品チャネル、生産性の拡大に注力する。設備面では、「人手不足」「時短」「即食」ニーズへ対応した生産機能の増強、効率化を進める。
 食品事業の今期の計画は、連結ベースで売上高3401億円(123億円増)、営業利益118億円(11億円増)を計画する。
 単体ベースでは売上高1515億円(102%)。家庭用冷食525億円(同103%)、家庭用練り製品248億円(同110%)、家庭用ハムソー131億円(同103%)、業務用食品456億円(同104%)、常温食品155億円(同88%)を計画する。なお、チルド事業(CVSベンダー事業)は売上高805億円(同104%)。チルド事業を含めた食部門合計では売上高2334億円(同103%)を計画する。(詳細を本紙に掲載)

健康助ける新シリーズ ―― 日清フーズ・新商品

もち麦リゾット 完熟トマトソース
ぷちぷちとした食感

 日清フーズは3日、2018年秋家庭用冷凍食品として新製品11品、リニューアル品12品の計23品を発表した。発売は9月4日、初年度売上目標は30億円を見込む。
 今回、新たに‘野菜’と‘もち麦’に注目し、健康をサポートする製品として提案するのが〈マ・マーわたし思いの〉シリーズ。手軽に7種の野菜が食べられる個食冷凍パスタ「野菜を食べる生パスタ 赤のソース」「野菜を食べる生パスタ 緑のソース」と、話題の‘もち麦’をお米のかわりに100%使用した「もち麦リゾット 完熟トマトソース」「もち麦リゾット ポルチーニクリーム」の計4品を揃えた。個食冷凍パスタにはもちもちとした生パスタ・フェットチーネを使用。リゾットはもち麦のぷちぷちとした食感が魅力の製品となっている。ともにトレー付きで提案する。
 個食冷凍パスタでレギュラー価格帯の市場拡大を牽引する〈マ・マー THEPASTA〉にはイタリアンの定番メニュー「ボンゴレビアンコ」を新たに投入するとともに、「香味野菜のミートソース」をよりコク深い味わいにリニューアルした。またシリーズパッケージを一新。ブランド名をより際立たせ、よりシズル感のあるパッケージとした。
 〈マ・マー 超もち生パスタ〉には新製品として「デミグラスソース仕立ての濃厚ボロネーゼ」「あさりの旨み広がる濃厚バター醤油風味」を投入。「北海道産生クリームの濃厚明太子クリーム」は生クリームを増やし、丸麺に変更した。
 高価格帯〈青の洞窟〉では、濃厚ソースと特製生パスタが絡まる「生パスタ ジェノベーゼ」、上品な風味が魅力の「ズワイ蟹のトマトクリーム」をラインアップに追加し、主力の「ボロネーゼ」を、より香り豊かにリニューアルした。

北海道原料の凍菜など ―― ライフフーズ・新商品

北海道塩味付き枝豆
ジェイエイめむろのロゴマークも

 ライフフーズは秋新商品として、家庭用冷凍食品6品を発売する(一部既報)。
 家庭用冷凍野菜では、北海道産の原料を収穫後すぐに加工し、急速冷凍することで強い旨味を閉じ込めた、「北海道塩味付き枝豆」(200g、7月1日発売)、甘みが強い北海道産のトウモロコシを急速冷凍した「北海道ホールコーン」(同、9月発売)、筋のない柔らかい食感が特徴の「同いんげん」(同)、北海道で育ったトウモロコシ、ニンジン、玉ねぎをミックスした「同ミックスベジタブル」(同)、ニンジン、コーン、玉ねぎを混ぜ込んだ3種のミニハッシュドポテトを、それぞれ三角形、丸形、ひし形に成形して味わいの違いを楽しみやすいように工夫した「同ベジハッシュドポテト」(180g、9月1日発売)の北海道シリーズ5品。
 同シリーズはいずれも包装に北海道の地形と「北海道」の文字をモチーフにしたロゴを大きく記載した。
 また、カット済の簡単調理品「アスパラチップ&カット」(150g、同)も発売する。

JA川西の製造工場稼働 ―― マルコーフーズ

 マルコーフーズは9月より、JAおびひろ川西(北海道帯広市)との共同事業として、北海道帯広市内に新設した冷凍とろろ製品の製造工場を稼働する(一部既報)。
 同工場の施設規模は鉄骨造2階建て延床面積1342m2。生産品目はすべてヤマトフーズの冷凍長芋加工品で、年間の生産量目標は約1000t。従業員数は15人前後。一人当たりの生産効率は、本社工場の約2・5倍に向上させている。
 また、同工場の稼働に先立ち、5月に100%子会社のマルコーフーズ川西(北海道帯広市)を設立、同社社長に村岡守マルコーフーズ社長が就任した。同工場の運営監理はマルコーフーズ川西に委託し、製品の販売はヤマトフーズが担う。(詳細を本紙に掲載)

会社所在地

〒160-0008
東京都新宿区三栄町24番地
黒田ビル2階