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今週のヘッドライン|2018年8月第1週号

山形、神町工場を増設 ―― 日東ベスト

大沼社長
大沼社長

 日東ベストは7月25日、千葉県船橋市の同社営業本部で行われた業績発表会で今期の設備投資計画について発表、山形工場および神町工場を増設することを明らかにした。
 山形工場は山形第1工場の2階を増設。天童工場の一部設備を取り入れ、焼菓子の生産を強化する。今後、焼菓子は山形第一工場の2階で生産を進めるとともに小ロットの商品などは天童工場で生産していく。天童工場においては現在、繁忙期には3直体制で、夜間の従業員確保も困難な状況となっている。今回、山形工場、天童工場の両工場での生産に切り替えることで繁忙期も1直体制で生産できる仕組みを整えていく。

 稼働予定は神町工場が9月、山形工場が11月。設備投資額は神町工場が10億~11億円。山形工場が14億円を見込んでいる。
 説明に当たった大沼一彦社長は「人手不足、働き方改革が進む中、既存の設備ではなかなか効率化が図れない。できるだけ残業時間を減らして、適正な働き方を求めていこうと考えた。能力をアップしながら改善を進めていく」とした。(詳細を本紙に掲載)

高付加価値の凍菜提案 ―― 極洋・秋の新商品

5種の野菜ミックス
5種の野菜ミックス

 極洋は7月27日、2018年秋の新商品を発表した。秋の新商品としてシーマルシェブランド商品6品を含む市販用商品19品、業務用商品39品の計58品を発売する。そのうち塩釜工場生産品は10品。売上計画は市販用14億円、業務用31億円、の計45億円を目指す。
 冷凍食品では、水産冷食9品、調理冷食20品、家庭用冷食7品を発売する。
 水産冷食では刺身商材の「そでいか柵」。沖縄県産のソデイカを国内工場で、手間がかかる皮むき、柵取り済みで、カットし盛り付けるだけで提供できる。骨なし小型切身では、便利パックシリーズ「さけ切身(骨なし)」「赤魚切身(骨なし)」「スケソウダラ切身(骨なし)」を提案。30gで鍋の具材に最適。使い易い20枚入り小袋タイプ。〈だんどり上手〉シリーズでは、「白糸だら切身(骨なし)」をラインアップした。調理冷食では、凍菜でベトナム産原料を使用した商品を新規導入する。ズッキーニ、なす、赤パプリカなど5種の野菜を使用した「5種の野菜ミックス(スライス)」や「さつまいもスライス」、「オクラスライス」をラインアップ。畜産では、串を使わない、一口サイズの「おつまみひとくち焼鳥」「同」(ねぎ塩)」や皮なしの鶏ムネ肉の「スティックチキン(海苔)」「同(塩)」や「フライドチキン100g」などを提案した。
 家庭用冷食では春の「うま塩牛タン」に続く、すり身と畜肉を合わせた「うま辛ホルモン揚げ」をラインアップ。ホルモンのコリコリ感を残し、濃い味付けで家飲みにも最適だ。

「チャーハンの日」試食会を実施 ―― ニチレイフーズ

東京メトロ築地駅に告知
東京メトロ築地駅に告知

 ニチレイフーズは、8月8日の「チャーハンの日」に、東京。築地の同本社ニチレイ東銀座ビル(東京都中央区築地6丁目)1階ロビーで、「本格炒め炒飯」を中心に「切れてる!サラダチキン」など同社商品の試食会を開催する。
 試食会は午前11時~13時まで(開場は10時)。また、東京メトロ日比谷線築地駅の本願寺側出口付近に、「チャーハンの日」試食会の告知と本格炒め炒飯の広告出稿を行い、築地を中心とした地域住民の方々にと共に盛り上げる。
(出稿は2日~8日の期間限定)。
 「チャーハンの日」は、2015年5月に(一社)日本記念日協会より認定された記念日。

香り芳醇なグラドリ ―― 明治・秋の新商品

明治 香るひととき 濃厚えびグラタン2個入り
原材料にこだわり

 明治は8月下旬より、秋冬家庭用冷凍食品として新商品3品およびリニューアル品3品を発売する。
 今回、50代~70代をターゲットに軽食ではなく、食卓シーンに向けた商品として新たに提案したのは「明治 香るひととき 濃厚えびグラタン2個入り」(420g)、「明治 香るひととき 濃厚えびドリア2個入」(同)の2品。十勝産パルメザンチーズをトッピングすることで芳醇で華やかな香りを楽しめる商品となっている。生乳を贅沢に使用し、十勝産生クリームとフランス産ロレーヌ岩塩を合わせたホワイトソースを使用するなど原料にも徹底してこだわった。
 スナックでは子供に人気のアンパンマンの顔の形をした一口サイズの冷凍ホットケーキ「明治それいけ!アンパンマン もっちりプチホットケーキ ミルクチョコ味」(90g)を投入、ミルクチョコ味の生地に、カルシウムを加えた。
 リニューアルはリゾット3品。3品ともにパッケージリニューアルを行うとともに「明治 濃厚チーズリゾット」(180g)は新たに十勝産ゴーダチーズをトッピングすることで、十勝産4種のチーズの風味を楽しめる商品に、「明治 完熟トマトリゾット」(210g)は完熟トマトソースをまるごと1個分使った特製トマトソースを使用することでトマトの風味をさらに楽しめる商品とした。

素材系商品に注目 ―― 日本ハム冷凍食品・秋の新商品

もう切ってますよ!短冊ベーコン
幅広いメニューに

 日本ハム冷凍食品は7月30日、2018年秋冬商品として新商品8品、リニューアル品13品の計21品を発表した。発売は一部を除き、9月1日より。
 今回、素材品として新たに提案するのは「もう切ってますよ!短冊ベーコン」(125g)。短冊状にカット済みで、パスタ、スープ、炒飯など様々なメニューに使用可能。IQF凍結で素材がくっつかずにパラパラの状態を維持する。冷凍野菜コーナーなどの隣での販売を想定。
 また「国産鶏ひとくちサラダチキン」(96g・6個)はひとくちサイズのサラダチキン。そのままでもアレンジしてもおいしいプレーンタイプ。弁当のおかずやサラダのトッピングにも使える。
 お弁当では小分けカップ商品を充実。「チーズタッカルビ風甘辛揚げ」(96g・4カップ)はコクのあるピリ辛な味が食欲をそそる。「エビマヨ」(72g・4カップ)はプリッとしたエビフリッターにマヨソースをかけた。「チンジャオロース」(88g・4カップ)はオイスターソースでご飯に合う味に仕上げた。
 ボリュームパックの唐揚げ商品に新たに追加するのが「国産鶏塩竜田揚げ」(270g)。塩麹で仕込んだ、こだわりの“塩”竜田揚げとなっている。〈今夜は家飲み!〉には鶏もも・ムネ肉を使用した「炭火やきとり」(60g)、コリコリ食感がおいしい「炭火砂肝焼き」(同)を投入。ともに宮崎県で製造する。

◆四川焼売を風味豊かに

 〈中華の鉄人R陳建一〉シリーズは「国産豚の四川焼売」(210g・6個)、「小籠包」(180g・6個)の2品をリニューアルした。「国産豚の四川焼売」は風味豊かな陳建一特製調味料「美味湯(メイウェイタン)」を加えた。「小籠包」はホタテ風味を加え、あとひく旨みのスープに仕上げた。
 また、〈チキチキボーンR味〉シリーズでは春発売の「チキチキボーンR味炒飯」(500g)をリニューアル。辛さと旨みのバランスを整えた。

ひとり鍋も提案 ―― 日本製粉・秋の新商品

アマニ油入り
アマニ油入り

 日本製粉は7月30日、2018年秋冬家庭用冷凍食品として新商品18品、リニューアル品8品の計26品を発売した。初年度売上高は25億円を見込む。この秋は(1)オーマイ冷凍パスタシリーズの拡充(2)トレー入り商品の拡充(3)野菜を摂れる商品の強化―をテーマに開発を進めた。
 オーマイプレミアムには新商品として「明太子チーズカルボナーラ リングイネ」を投入。ソースにぴったりな幅広のリングイネを使用した。また、王道ナポリタンを目指した「贅沢ナポリタン」も追加。野菜たっぷりの〈菜々野菜〉にはソース中にアマニ油を配合した「トマトペペロンチーノ」とコク深いソースで仕上げた「海老クリーム リングイネ」の2品を投入した。なお、同ブランドでは春より追加した「No.1」ロゴも継続する。
 具材の不満を解消すべく、今年春より投入した〈オーマイ 具の衝撃〉には、この秋、新メニューとして「和風明太バター」「海の幸クリーム」の2品を追加する。今回の商品では具材量だけでなく、“野菜たっぷり”という点にも配慮した。
 〈オーマイBig〉には新商品に従来のミートソースから肉量が3倍となった「ボロネーゼ」を投入。2品をリニューアルする。中間価格帯の〈オーマイ パスタ!パスタ!〉は臨場感を感じるデザインにパッケージを一新。また「ミートソース」「ナポリタン」「カルボナーラ」の3品は280gに増量した。
 米飯では〈いまどきごはん〉シリーズにひとり鍋需要の増加に対応した「ひとり鍋 牛すき鍋」「ひとり鍋 豚チゲ鍋」を投入。2品共に締めのうどん入りで提案した。〈よくばり〉シリーズには「よくばり御前 五目ご飯と鶏と野菜の黒酢あん」を追加。野菜量に注目し、トレーの大ポケットに主菜を小ポケットにごはんを配置した。また同シリーズではハンバーグ市場伸張に対応したハンバーグ系新商品2品とリニューアル品1品を提案した。
 〈レンジでおいしいごはんのおかず〉にはお酒のおつまみにも使える「五種野菜のチーズタッカルビ」、ドリアには「ホテルニューグランド監修 シーフードドリア」を買い求めやすい価格・規格とした。

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