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今週のヘッドライン|2018年7月第2週号

「焼」を究める ―― ニチレイフーズ・秋の家庭用新商品

「炒めタッカルビ飯」
アレンジして楽しめる
「炒めタッカルビ飯」

 味の素冷凍食品(4日)、ニチレイフーズ(6日)が秋の新商品を発表した。好調に販売拡大する冷凍食品市場を背景に、両社とも得意分野のさらなる深掘を進める。味の素冷凍食品は「ギョーザ」「鶏からあげ」、ニテレイフーズは「焼おにぎり」「今川焼」を進化させた。さらに味の素冷凍食品は「しょうがギョーザ」、ニチレイフーズは「炒めタッカルビ飯」を上市、得意分野のラインナップ強化を図る。市場は好調ながら、原燃料高、人手不足と環境の厳しさが増す冷凍食品業界。価格改定の機運が高まる中、2社ともに否定。強みに磨きをかけ価値訴求による市場拡大で難局を乗り切る。

 ニチレイフーズは、秋季家庭用新商品(冷凍食品7品)とリニューアル商品(冷凍食品10品・常温食品1品)を9月1日から発売する。
 18年度秋季も「日本の食卓に冷凍食品のできること」というスローガンのもと「力強いカテゴリー政策の推進」を図る。
 今秋、再強化を図ったのは「焼おにぎり」と「今川焼」。‘職人の技の「焼」を究める’のコンセプトで、「本格焼おにぎり」「焼おにぎり10個入」「今川焼あずきあん」のブラッシュアップを図るとともに今川焼に新商品「濃厚チョコレート」を投入。大人需要の取り込みを狙う。
 「焼おにぎり10個入」は醤油のブレンドを変更。調理後のタレこぼれを抑えるため、とろみをプラスしたタレに変更、使い勝手を倍加させた。「本格焼おにぎり」もご飯の炊き方を見直し「もっちりツヤっと」感を深めるとともに、購入者の6割以上が、50代以上の2人世帯という市場調査をもとに、入数を6個から食べ切やすい4個に変更した。「今川焼あずきあん」「たいやき」もさらに風味の良いあずきあんに変更するとともに、生地中の気泡をきめ細かくすることで「ふんわり、しっとり」した食感を実現した。
 主力の米飯には、「炒めタッカルビ飯」を投入。女性に人気のタッカルビのシメのご飯をイメージした商品。チーズや海苔をを添えて、アレンジしても楽しめる。肉系ピラフメニューの先駆け「サイコロステーキピラフ」もリニューアルした。
 定番の「大人満足・お弁当にGood! 」シリーズには女性をターゲットにした2商品、主食にもおかずにもなる「ミニカレーパン」、デザート商品「アップルシナモンロール」を追加。人気の「焼肉マヨグリル」のタレを変更、旨味が深まった。
 食卓向けのおかずやおつまみ、お弁当などマルチな食シーンへ向けた商品群にも新商品2品を投入した。「パクチキ チーズ」は「パクチキ旨辛」「同コンソメ」の姉妹品。チキンと相性の良いチーズ味の商品。先行2品も鶏胸肉中心の配合に見直し、食感と美味しさをアップした。「卵黄風ソースが入った鶏つくね」は焼き鳥店の「鶏つくね」がベンチマーク。国産あまに鶏を使用した甘辛だれ仕上げの一品。おかずにもおつまみにも最適だ。
 既存の「れんこんひき肉はさみ揚げ」「しいたけの肉詰め」も肉の量を20%増量。味付けには瀬戸内産のにぼしを使い手作りが面倒な家庭メニューがさらにおいしくなった。
 また、ピザ市場に4種の野菜と3種のチーズを使った「野菜を食べるピッツァ」を上市。低迷感のある冷凍ピザ市場に一石を投じる。

「ギョーザ」改訂 ―― 味の素冷凍食品・秋の家庭用新商品

毎日食べても飽きない新「ギョーザ」
毎日食べても飽きない
新「ギョーザ」

 味の素冷凍食品は、秋の家庭用新商品4品とリニューアル品11品を8月12日から発売する。
 秋季のテーマは、冷凍餃子市場の拡大。主力商品「ギョーザ」を再ブラッシュアップするとともに、新商品「しょうがギョーザ」「みんなわいわいギョーザ」の2品を投入、ターゲット・オケージョンを拡大する。
 「ギョーザ」は未購入層への浸透を図るべく、大幅なリニューアルに臨んだ。具と皮の黄金バランスを追求、皮をうす皮にしパリッと感をアップ。具材は野菜だけでなく肉も国産に変更し、価値アップを図った。新商品「しょうがギョーザ」は、にんにく不使用。生姜を効かせ毎日食べても飽きのこない味に仕上げた。「ギョーザ」同様、油・水なしで調理でき、国産肉・野菜を使用している。「みんなわいわいギョーザ」は、初の大容量パック。36個入りで、夕食のメインのおかずとしても使える。縦型の袋入り。バラ凍結なので使いたい数だけ袋から取り出し使える。
 から揚げ商品には新ブランド「味からっ」を上市、「じゅわん鶏もも」「ふっくら鶏むね」の2品を発売する。「じゅわん鶏もも」は「やわらか若鶏から揚げボリュームパック」をブラッシュアップした商品。しょうが醤油だれにじっくり漬け込み、2度揚げで仕上げた。味付けには、胡椒、タイムなど8種のスパイスを黄金比率で調合した‘黄金スパイス’をきかせた。「ふっくら鶏むね」は、同社初のむね肉を使ったから揚げ。特製のうま塩だれにじっくりと漬け込み、生姜と山椒の「黄金スパイス」で仕上げた。既存品「からあげ家族」も衣を軽くして、さらにおいしくリニューアル。
 人気シリーズ「おにぎり丸」もラインナップを強化。プリプリとしたえびと彩の良いニンジン、枝豆などの野菜をマヨソースであえた「えびマヨ」を投入する。
 また、お弁当商材「えびとひじきのふんわり揚げ」の品質を改良、「いかと里芋のふんわり揚げ」「レモンとバジルのチキン香り揚げ」「カップに入ったエビのグラタン」「ごろんと肉厚ハンバーグ」「同メンチカツ」はパッケージを刷新。‘それいけ!アンパンマン’シリーズ「さつまいもスナック」は、アレルギー特定原材料等27品目を不使用とした。

本格海鮮ピラフなど提案 ―― マルハニチロ・秋の家庭用新商品

マルハニチロ・秋の家庭用新商品
『時間価値』の提供で
女性ターゲットに

 マルハニチロは3日、2018年秋季新商品を発表した。今回の新商品では、「本物を‘カンタン’に『時間価値』の提供~魚って意外と時短メニュー~」をコンセプトに、「時間価値」を追求した本物の美味しさを提供する。
 家庭用冷凍食品では15品、改良品7品の計22品を一部除き9月1日より発売する。

ブランドをマルハニチロに統一

 なお、今回の新商品・改良品より新コーポレートブランド戦略の下、ブランドを「マルハニチロ」に統一し、認知度・ブランド価値の向上を目指す。
 米飯では、「王様のソテーピラフシーフードと香り立つバター」(500g/12×2)の本格シーフードピラフを提案する。バターの芳醇な香りと海鮮の旨みが特長。同社独自の「高温炒め製法」でしっとりパラッとした食感に仕上げた。30~50代の女性をターゲットにする。同商品のみ8月1日発売。
 グラタン類では、新シリーズとして〈濃厚ソースを楽しむDELIグラタン〉を提案、商品では、「チーズソース&ほうれん草ベーコン」「オマール海老ソース&小柱」、「ポルチーニソース&ソテーマッシュルーム」の3品をラインアップ。1個160g。
 インパクトと満足感のある‘厚切り’では、食卓系商材としてMSC認証のすけとうだらを使用した「おいしいおかず厚切りガブッと!白身魚フライ」(234g)、あじをぶ厚く切り、和風甘辛だれをかけた「同厚切りガブッと!あじ竜田」(204g)をラインアップ。
 弁当商材では、〈Ocean Blue〉シリーズで、MSC認証のすけとうだらを使用した「白身魚のから揚げ」、ASC認証のあさりを使用した「クラムチャウダーコロッケ」などをラインアップ。〈Let'sベジランチ〉シリーズでは、「コーンほうれん草バーグ」「ほうれん草とチーズのささみカツ」を提案する。人気の〈くまちゃん占い〉シリーズでは、「5種野菜のチーズ焼き」をラインアップした。

マルハニチロ ロングライフチルド撤退へ

 マルハニチロは3日、ロングライフチルド食品から撤退する意向を示した。
 同社は2015年に宇都宮工場でロングライフチルド商品をスタート。売場展開を模索してきた。昨年春には分かりやすい名称「至福の一皿」にシリーズ名を変更、タンドリーチキンドリア、シーフードパエリアなど10品で展開していた。(詳細を本紙に掲載)

今期は124億円計画 ―― キンレイ

和田社長(中央)と青木営業副本部長(右)、福田室長
和田社長(中央)と青木営業副本部長(右)、福田室長

 キンレイは6月30日、東京都港区の同社東京本部で記者会見を開催、和田博行社長および青木雅一営業副本部長が出席し、前期業績(30年3月期)および今後の方針について説明した。
 和田社長は業績について「前期は(新工場建設など)大型の投資があったため、売上は順調だったものの収益は厳しい1年となった。売上高は112億円(前年同期比118%)。今期売上は124億円(同110%)を計画しており、第1四半期(4-6月)は素晴らしいスタートを切った。収益については60億円を超える投資の減価償却が重く、営業利益が沈んでしまった。今期は営業利益ベースで単年度での黒字化を目指す」とした。
 今期の方針には「オンリーワンに磨きをかけ新しいステージでの躍動」を掲げ、会社の規模が拡大していく中で従業員一人ひとりに理念の浸透を図るべく、新たに「理念浸透プロジェクト」をスタート。また、同社にとってベストな味を追求し続ける「味の探求プロジェクト」を新たに立ち上げたことを明らかにした。

◆お水がいらない伸長継続、鍋焼き50%増

 続いて、青木副本部長が詳細な販売状況について説明。販売ルート別の構成比では前期112億円の売上のうち、CVS39%、量販31%、生協18%、業務用他12%となった。(詳細を本紙に掲載)

フローズンビジネストピックス・2018年版を発行、読者に無料提供

フローズンビジネストピックス2018

 冷凍食品新聞社は6月30日、業界の2018年の上半期を総括するグラフ誌「フローズンビジネストピックス2018」を発刊いたしました。冷凍食品新聞ならびに冷凍食品新聞FAX速報販売者に配布します。
 今号では、冷凍食品の取り扱いが拡大するCVSの進化について詳しく解説、また累計数量が100万tを突破した冷凍野菜を特集しています。
 カラー「こだわりメニュー最前線」では、味の素冷食、キユーピー、大冷、ニチレイフーズ、日東ベスト、日本水産、ノースイ、マルハニチロ、ヤヨイサンフーズの業務用注力メニューを紹介しております。
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