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今週のヘッドライン|2018年7月第1週号

品質の安定化を実現 ―― テーブルマーク魚沼水の郷第二工場

魚沼水の郷工場第二工場
水の郷工場の冷凍うどんの生産目標は今年度2億食、来年度2億5000万食
製造実行システム
「製造実行システム」を導入

 テーブルマークは6月27日、4月に稼働開始した同社最大の冷凍うどん専用工場「魚沼水の郷工場第二工場」(新潟県魚沼市)を公開した。同工場は、3ラインで、1ライン当たり1時間1万2000食、3ライン合計3万6000食を生産する。徹底した省力化、省人化を図るとともに「製品実行システム」(MES)で原料、資材の供給からミキシング、圧延、茹で、包装までを自動設定。ヒューマンエラーを排除し、品質の安定化を図る。同社の自動化、省力化のモデル工場として、他工場への横展開も視野に入れる。

 第二工場は既存の第一工場に並列にラインを配置。生産品目は素材麺の冷凍うどん。讃岐うどん、稲庭風うどんを生産し、通年での安定稼働を図っている。
 最大の特長は、サイロから製品倉庫に至るまで全製造工程が自動化されていること。生産性の向上と、品質の安定化を図る。なお生産性は既存の「魚沼水の郷工場」と比較して2倍の規模となる。
 1ライン当たり4名の人員が配置されており機器の稼働状況等を確認する。
 同工場には、工程を管理する「製造実行システム」(MES)を導入。これにより全生産設備の稼働状況を監視し、自動で制御することで、常に最適な状態での生産を実現している。
 「製造実行システム」は、生産計画、製品仕様、製造条件をホストPCに入力すると、原料供給~ミキシング~圧延熟成~カット~茹で~凍結~包装の全工程に自動で最適な稼働指示が送られるもの。従来は原料、圧延など各工程の機器の稼働状況をオペレーターが判断し調整していたが、これを全自動化することで最適な状態を常に維持でき、品質の安定化につなげる。(詳細を本紙に掲載)

働き方改革テーマに ―― 日本給食品連合会・夏季研修

野口会長
野口会長

 (一社)日本給食品連合会の野口昌孝会長(野口食品社長)は6月27日、本紙インタビューに答え、7月19日、20日に東京・芝公園の東京プリンスホテルで開催する夏季研修会の概要を要旨以下の通り答えた。
 今年の夏季研修会の総合テーマは「働き方改革」とした。ボストンコンサルティンググループの森田章パートナー&マネージングディレクター、社会保険労務士事務所みらいの荒木康之代表、(株)ビジネスコンサルタントの松本繁宣氏の3氏を講師に招き、現在、国会審議中の働き方改革関連法案について、食品卸にも直結する問題となっているドライバー不足と再配達が今後も許されるのかという問題や、労務管理(法改正のポイント、雇用リスク対策)、また働き方改革が目指すところの1人当たり生産性の向上にどのようにアプローチするかといった方策までを学ぶ。
 初日の森田氏の講演では、人手不足による再配達の見直しが進んでいる宅配業界の事例のほかに、食品卸をはじめ宅配ではない物流の今後についても話を伺う。
 働き方改革については、実は1人当たり生産性を向上させることが目的であり、人口減少の中で企業を存続・繁栄させるためには生産性向上が不可欠だということを踏まえて、ドライバー不足の対応等の問題に臨まなければならない。会員各社が興味のある部分については、更に深掘りして各支部で再度、テーマを深めた研修会を開催することも考えられる。(詳細を本紙に掲載)

創立以来初の「企業CM」 ―― 極洋

企業CM「みんなのキョクヨー」篇(30秒)
社名ブランド認知向上図る

 極洋は、1937年の創立以来初となる企業CM「みんなのキョクヨー」篇(30秒)を制作、7月2日より日本テレビの関東ローカルで放映を開始する。
 今回制作した企業CM「みんなのキョクヨー」篇は、魚の中心とした総合食品会社としての同社の特色を訴求するため、魚介素材の同社商品を食べる「おいしい」、「楽しい」表情がリレーしていく。1937年設立以来、同社初の企業CMであることから、「はじめまして」の挨拶と海の恵みのおいしさを伝えることをコンセプトにしている。
 CMの放映予定は、日本テレビ関東ローカルで、7月は毎週月・木曜日の13時55分頃。8月は5、12、19、27、30日の13時55分頃。(詳細を本紙に掲載)

人気冷凍ピッツァを共同PBでリブランディング ―― U.S.M.H

水牛とモツァレラとトマトの調和を味わうマルゲリータ
3社共同PBに

 ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスは6月22日、PB〈eatimeイータイム〉より、冷凍食品を含む26品を発売した。
 今回発売する商品のうち、冷凍食品は、「水牛モッツァレラとトマトの調和を味わうマルゲリータ」(1枚、制抜680円)、「4種のチーズとはちみつで楽しむクアトロフォルマッジ」(同、同780円)、「辛みとまろやかさを一緒に楽しむンドゥイヤとリコッタチーズのピッツァ」(同)の3品。いずれも、これまでグループ会社のマルエツが、PB〈maruetsu365〉で「お酒と楽しむプレミアムピッツァ」として販売していた人気商品を、グループ3社共同のPBとしてリブランディングした。

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