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今週のヘッドライン|2018年5月第2週号

3年連続で過去最高益 ―― ニチレイ

大谷社長
大谷社長

 ニチレイは8日、平成30年度3月期決算を発表した。売上高5680億3200万円(前期比5.3%増)、営業利益298億9700万円(同2.0%増)、経常利益306億5000万円(同5.3%増)、当期純利益190億9700万円(同1.8%増)で着地、増益増収となった。加工食品と低温物流が増益に大きく貢献、営業利益は3年連続で過去最高を更新した。

 セグメント別では、加工食品が売上高2206億8600万円(同7.6%増)、営業利益145億7300万円(同5.0%増)、低温物流が売上高1950億9300万円(同4.4%増)、営業利益112億5500万円(同5.9%増)、畜産が売上高903億9300万円(2.6%増)、営業利益13億100万円(同19.2%減)、水産が売上高715億1100万円(同3.1%増)、営業利益3億500万円(同61.6%減)となった。
 冷凍食品(水産.畜産含む)の売上高は2190億円(前期比129億円増)。その内、家庭用冷凍食品の売上高は571億5700万円(同46億7600万円増)、業務用冷凍食品は973億2200万円(同83億2300万円増)、調理冷食以外は645億2100万円(同1億円減)。家庭用は「特から」や「本格炒め炒飯」「焼おにぎり」など米飯類が好調。業務用は、チキン加工品、「シェフズ.スペシャリテ」シリーズが好調。
 説明に当たった大谷邦夫社長は「グループ全体として5%、加工食品事業は6%超の営業利益を確保した。中長期的にはさらに高めていきたい。そのための基盤整備や強いカテゴリーの強化が必要だ。次期中期経営計画でも利益率向上を踏まえた計画を立てたい」とした。(詳細を本紙に掲載)

冷食は国内外とも増収 ―― 味の素

西井社長
西井社長

 味の素の2018年3月期連結業績は、売上高1兆1502億900万円(前年同期比5.4%増)、事業利益973億2200万円(同0.5%増)、税引き前当期利益854億4500万円(同1.4%減)、当期利益687億9200万円(同5.9%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益607億4100万円(同14.5%増)で増収増益となった。
 セグメント別では、日本食品の売上高は3841億円(同1.6%減)、事業利益391億円(同4.1%減)。その内冷凍食品の売上高は1008億円(同2.1%増)、事業利益78億円(同7.2%減)。
 海外食品の売上高は4647億円(同8.3%増)、事業利益416億円(同0.3%減)。うち冷食の売上高は1062億円(7.9%増)、事業利益23億円(同57.5%減)となった。
 国内冷食は家庭用の「ギューザ」「ザ★チャーハン」等の主力商品拡大に加え、「おにぎり丸」等新製品が貢献し増収、業務用もデザート、餃子などコアカテゴリーが拡大、一方鶏肉加工品等が苦戦し前年並み。全体として増収。事業利益は円安(タイバーツ高)及び原材料価格の上昇等の影響で減益となった。
 また、海外冷食は欧州の子会社の新規連結の影響(約40億円増)、換算為替影響(26億円増)、北米のアジアン製品の拡大により増収。一方、事業利益に関しては、原燃料の高騰、米国の運送規制の影響、および新体制構築に伴う生産コスト増等で大幅減益となった。
 業績の説明に当たった西井孝明社長は、海外冷凍食品の大幅減益に関して「アペタイザーを生産する新Joplin工場への生産集約が思った以上に手間取ったことが主要因」とした上で、「北米事業はダイナミックな生産体制の再編に取り組んでいる。アジアン商品のさらなる拡大、アペタイザーの新Joplin工場での安定生産、メキシカンの生産開始の3本柱でV字回復を図る」とした。(詳細を本紙に掲載)

新社長に井上専務 ―― 極洋

井上新社長
井上新社長

 極洋は10日、同日開催の取締役会で、新社長に井上誠専務取締役の就任を決議した。今井賢司社長は代表権のある会長に就任、多田久樹代表取締役会長は退任する。6月26日付。(詳細を本紙に掲載)

新社長に松田氏、川村氏はHD社長に ―― 明治

松田新社長
松田新社長

 明治は11日、6月27日付で代表取締役社長に松田克也取締役専務執行役員が就任することを発表した。川村和夫社長は6月28日付で明治ホールディングス代表取締役社長に就任する。(詳細を本紙に掲載)

開店イベントに市村正親さん ―― 味の素冷凍食品、夜九時のひとり呑みBAR

夜九時のひとり呑みBAR~本と、お酒と、おつまみと。~

 味の素冷凍食品は4月28日~5月3日の期間限定で、東京・玉川の蔦屋家電2階に「夜九時のひとり呑みBAR~本と、お酒と、おつまみと。~」をオープンした。
 4月27日に開催したオープニングイベントには、岡本達也マーケティング本部家庭用事業部長が登壇してあいさつし、「〈夜九時のひとり呑み〉は、ひとり呑みの時間に、気の利いたつまみを楽しみたいという声を受けて開発した。本を読み、映像を観ながら、おいしいお酒とおつまみをお楽しみ頂きたい」とした。
 同イベントでは、好きなお酒と〈夜九時のひとり呑み〉が楽しめる試食会と共に、『dancyu』編集長の植野広生さん、俳優の市村正親さんによるトークセッションも開催した。

売上・経常利益が過去最高 ―― マルハニチロ

 マルハニチロは7日、平成30年3月期決算を発表した。連結では売上高9188億2000万円(前年同期比5.2%)、営業利益244億9700万円(同6.9%減)、経常利益279億1700万円(同0.2%増)、当期純利益161億200万円(同4.2%増)となった。営業利益を除き、売上・利益ともに統合以来、過去最高を達成。また、前期の中期経営計画(Challenge toward 2017)目標6項目についても全てクリアした。
 セグメント別では加工が2149億円(同2107億円)、営業利益52億円(同52億円)となった。
 加工のユニット別では家庭用冷凍食品が売上高607億円(同590億円)、営業利益14億円(同15億円)、業務用食品(加工)が売上高1001億円(同986億円)、営業利益18億円(同23億円)となった。
 「家庭用冷凍食品ユニットは継続的に米飯などの販売が順調に推移した。ただ、前期に建設した新石巻工場の償却費の増加があり、増収ながら若干の減益となった。業務用食品(加工)ユニットは販売順調も原料調達コストの上昇により減益を余儀なくされた」(池見賢取締役常務執行役員)。  ヤヨイサンフーズの売上高は359億円(前年同期比20億円増)、営業利益9億8000万円(同1億9000万円増)。

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