春の新商品130品、改定132品に ―― 家庭用新商品
2018年の春主要メーカー家庭用新商品
2018年春の家庭用新商品は本紙調査で22社から130品の発表数となり、昨年の157品より27品の減少となった。リニューアル品は132品で昨年の114品からやや増加。新商品・リニューアル品を合わせた2018年春商品の合計としては16品減の261品となった。カテゴリーで特に目立ったのは“つまみ”商材。家飲み需要の拡大を背景に新たな市場獲得を目指し積極的な商品投入が図られた。
新商品・リニューアル品を合わせた春商品は15年の331品から、16年329品、17年271品、そして18年261品と減少傾向が継続。より品数を絞り込み、狙いを明確にした商品提案が主流となっている。
そんな中、新たな市場を開拓すべく、この春各社が揃って商品提案を強化したのが“つまみ”だ。最も明確なコンセプトを打ち出したのが味の素冷凍食品の<夜九時のひとり呑み>。的を絞ったネーミング、雑誌dancyuとのコラボレーション企画など積極的な展開を図っている。また、ニチレイフーズは<パクチキ>、日本水産は<おうちおつまみ>とシリーズ展開を強化。ケイエス冷凍食品の「さつま揚げ串」、日本ハムの「旨辛マヨビーフ」「じゃがベーコン」、イートアンドの「羽根つきチーズ餃子」等コーナー化も可能なレベルにまでアイテムが充実し、今後は「冷食=つまみ」のイメージ浸透も新ジャンル定着に向けた課題となる。
カテゴリー(本紙独自の分類による)ごとの投入アイテム数は弁当が63品(17年春50品)、次いで食卓40品(同62品)、洋風麺35品(同39品)、米飯30品(同29品)、洋風スナック27品(同10品)、和風麺27品(同33品)、野菜・果実9品(同9品)、和風スナック8品(同10品)、その他15品。(詳細を本紙に掲載)
冷食売場拡大を検討 ―― ファミリーマート
佐藤常務
ファミリーマートは13日、東京・有明の東京ビッグサイトで「2018年度上期商品政策説明会」を開催、今年度中に冷凍食品の商品数を拡大し、冷凍及びチルド売場の拡大も検討する方針を示した。
店舗全体の商品数は、売行きが悪い商品を中心に400品程度を削減し、既存の約2700品から約2300品に絞り込む。一方で、需要が拡大している冷凍食品の商品数については、冬季商品を終売し、夏季に冷凍飲料を投入する影響で一旦減少するものの、新商品投入で年度末までに現在の51品よりも増加させる。
佐藤英成常務執行役員商品・物流・品質管理本部長は、「売行きが悪い商品を排除し、新規導入を進めることを徹底し、効率化を図っていく」とした上で、「冷凍食品、チルド商品は品数の強化を図り、カップラーメンなどはSKUを絞り込んで売れ筋をしっかり売り込む」とした。
また、冷凍食品・チルド売場を拡大し、常温ゴンドラを縮小するなどするレイアウト変更も検討する。
佐藤常務は、冷凍食品売場の拡大について、「冷凍食品及びチルド食品の売場には積極的に投資していきたい」とした。(詳細を本紙に掲載)
社名を「ナックス」に ―― ナックスナカムラ
ナックスナカムラは12日、4月1日付で社名を「(株)ナックス」(英文:NACX CORPORATION)に変更することを発表した。
社名ナックス(NACX)には、「New Action&Challenge to X」の略で、常に可能性を追求し、新たな行動を起こし挑戦をし続ける企業集団でありたい、という創業時の願いが込められている。この精神は継承しながら、従来の既存概念にとらわれず、環境変化に的確に対応しながら更なる成長ステージに進んでいく、という想いを込めた。
現社名は、1991年に(株)中村博一商店から「(株)ナックスナカムラ」に変更している。なお資本構成も変化し、1999年には丸紅が資本参加、2016年には国分グループ本社(株)より出資を受け、現在の株主は国分グループ本社51%、丸紅49%となっている。
フライスナックを充実 ―― 昭和冷凍食品・春夏新商品
自家製香味ソース
昭和冷凍食品は、春夏の業務用冷凍食品の新製品4品、リニューアル品1品を4月より発売する。
「揚げてパリパリじゃがチーズ」(500g×8袋×2合)と「ひとくちチヂミ」(30個×8袋×2合)は、既存品の「サクサクチーズパイ」「ひとくち餃子 金蘭」に続くフライスナックシリーズとして惣菜、外食市場への浸透を図る。
「揚げてパリパリじゃがチーズ」はじゃがいもとチーズフィリングを薄く伸ばした生地で包んだ。フライ調理するとパリパリとした皮の食感が楽しめる。「ひとくちチヂミ」は国産野菜(にら、たまねぎ、人参)を使用し、胡麻油の風味を効かせた従来にない一口サイズの丸い形のチヂミ。(詳細を本紙に掲載)