高価格帯に各社注力 ―― 冷凍パスタ・春の新商品
2018年家庭用冷凍パスタの新商品が出揃った。この春は日清フーズが<青の洞窟>に新商品として生パスタを投入、日本製粉は総重量の1/4以上が具材の<具の衝撃>、日清食品冷凍はカラフルな特製プレートを使用した<オーベルジュ・パスタ>を新シリーズとして展開するなど高価格帯商品の強化が進んだ。冷凍パスタは昨年、中間価格帯の強化が進み単価下落も叫ばれたが、これら新たな高付加価値商品の投入でその傾向に歯止めがかかるかが注目される。キーとなるのは中間価格帯の商品との明確な差別化。ブランド、具材感、特製トレーなど提案の幅を広げ、さらなる市場拡大を図っていく。
日清フーズ・青の洞窟に“生パスタ”
オリジナル配合の麺
新製品では、高価格帯「青の洞窟」ブランドより生パスタ3品を投入。独特の弾力と歯切れが特徴の青の洞窟オリジナル配合の麺を使用し、「生パスタ 3種チーズのボロネーゼ」「生パスタ 熟成ベーコンのカルボナーラ」「生パスタ ポルチーニクリーム」を展開する。 希望小売価格は3品ともに430円。(詳細を本紙に掲載)
日本製粉・圧倒的な具材感<具の衝撃>
縦型で訴求
消費者の冷凍パスタに対する「具材が少ない」という不満の声に応えたシリーズとして新たに提案するのが<オーマイ具の衝撃>シリーズ。総重量300gの1/4以上、従来品(オーマイパスタ!パスタ!)との比較で5・5倍という圧倒的な具材量を実現した。ラインアップは「ペペロンチーノ」「バジルトマト」の2品。縦型パッケージ、紙トレー入りで高価格帯パスタとして差別化を図る。
「オーマイプレミアム」では<彩々野菜>シリーズの強化を図るとともに、外食で人気のメニューを追加した。(詳細を本紙に掲載)
日清食品冷凍・特製プレートの新ブランド
時間を楽しむパスタ
パスタでは「時間を楽しむパスタ」を開発テーマに新シリーズとして<日清オーベルジュ・パスタ>を投入。「オーベルジュ」とは“郊外や地方にある宿泊ができるレストラン”を意味するフランス語で、今回の商品は、その名の通り「オーベルジュ」で食事する気分を家庭でも味わえるよう、おいしさだけでなく、パッケージや紙プレートにまでこだわった。
<冷凍 日清スパ王プレミアム>には「しらすのペペロンチーノ」「彩野菜のペペロンチーノ」のペペロンチーノ2品を新たに追加した。(詳細を本紙に掲載)
「楽らく柔らか」を拡充 ―― 大冷
楽らく柔らか「さわら西京焼」
大冷はこのほど、2018年春の新商品15品を発表した。発売日は2月1日。
主力の骨なし魚では昨秋に投入した自然解凍タイプ<楽らく柔らか>シリーズより、「骨なしさば照焼」、「同さわら西京焼」、「同メヌケ西京焼」をラインアップする。同シリーズは、魚の身質に合った適切な加熱温度と時間を管理することにより、自然解凍でふっくら柔らかい照焼と西京焼を提供するもの。(詳細を本紙に掲載)
とろろの冷凍万能だれを発売 ―― ヤマトフーズ
5種の野菜が入っておつまみに便利を訴求
ヤマトフーズは2月1日、業務用新商品として、とろろ芋・山芋を使った冷凍万能だれ4品を発売した。
今回発売した商品は、薬念醤の辛さと香りが食欲を誘う「とろろ旨辛だれ」、ねり胡麻の甘味が食事のアクセントの「とろろ胡麻だれ」、玉子の甘みがとろろにマッチした「とろろすき焼き風たれ」、汎用性が高く、サラダやグリル料理にもよく合う「とろろ塩だれ」(全て30g)。いずれも、生タイプのとろろを使い、具材に良く絡み、とろろの旨味とクリーミーな舌触りが楽しめる。
焼肉のたれとしての使用のほか、サラダドレッシングや、ビビンバなどの米飯のたれとしても利用できる万能だれとして、外食向けのほか、弁当チェーンを含む中食向けなど、幅広い業態に訴求していく。(詳細を本紙に掲載)