100万tの大台を突破、2017年の輸入冷凍野菜数量
財務省が1月30日に発表した通関統計によると平成29年1月から12月の冷凍野菜の累計輸入数量は100万9827t(前年比107.0%)なり、初めて100万tを超えた。累計金額も1874億5200万円(同110.5%)となり過去最高となった。また、中国産冷凍野菜の累計輸入数量も43万3349t(同106.4%)で昨年記録した過去最大輸入数量を更新。国内の天候不順による生鮮野菜の高騰や、業務用業態での深刻な人手不足が大幅な伸長に繋がった。
主品目の累計輸入数量は、ポテト37万7754t(同107.9%)、えんどう豆1万2987t(同104.9%)、ささげまたはいんげん2万5582t(同102.9%)、枝豆7万5714t(同101.4%)、その他豆6822t(同95.3%)、ほうれん草4万5496t(同107.1%)、スイートコーン5万3924t(同108.3%)、ブロッコリー4万8753t(同106.6%)、ごぼう8735t(同102.0%)、混合野菜2万3944t(同105.9%)、さといも3万2217t(同94.8%)、その他野菜28万6076t(同108.5%)だった。(詳細を本紙に掲載)
「WRAP SAND」を提案 ―― ニッスイ・家庭用新商品
ターゲットを絞る
日本水産は、2018年春夏家庭用冷凍食品新商品として12品、リニューアル18品の計30品を2月20日より発売する。
スナックでは新機軸として「WRAP SAND(ラップサンド)」を提案。ワンハンドで食べ小腹がすいた時に最適なトルティーヤ。商品では、2種類のチーズとハムを包んだ「ハム&チーズ」、スパイシーなサルサソースとソーセージを包んだ「ソーセージ&サルサソース」の2品をラインアップする。袋のままレンジ調理。規格は1個(100g)×12袋×2合。20~40代の女性の昼食や子供の塾前食などを想定する。
食卓惣菜では、〈今日のおかず〉シリーズにMSC認証のすけそうだらを使用した「MSCフィッシュフライ特製タルタルソースのせ」を投入。ハンバーグに続くラインアップを拡充した。また既存の「若鶏の竜田揚げ280g」の500gのボリュームパック「若鶏の竜田揚げ」(500g×12袋×2合)をラインアップ。保存に便利なユニチャック付。
弁当商材の〈ほしいぶんだけ〉シリーズでは、まぐろに青ネギやたまねぎ、しょうがなどを加えた「まぐろメンチカツ」、いかとすけそうだらのすり身に5種の野菜を入れた「いかハンバーグ」、チキンにタルタルソースをのせ甘酢だれで仕上げた「チキン南蛮」の3品を発売する。
1人前の米飯の〈デリシャスKitchen〉シリーズでは、特製チキンとチョリソーをのせた、スパイシーな「できたておこげのジャンバラヤ」を追加する。(詳細を本紙に掲載)
「肉団子」を大幅改定 ―― ケイエス冷凍食品・新商品
5種の野菜が入っておつまみ
に便利を訴求
ケイエス冷凍食品は春の家庭用新商品1品とリニューアル品3品を3月1日から発売する。
「さつま揚げ串」は5種野菜(枝豆・生姜・にんじん・たまねぎ・青ねぎ)が入ったさつま揚げを、食べやすく串に刺した“おつまみ”に便利な一品。パッケージの「働く男性」のイラストが目を引く逸品。
発売45周年を迎える「国産肉肉だんご」は、配合、サイズ、規格を大幅に刷新。国産の鶏肉・豚肉を使用した肉だんごに、黒糖や黒酢入りのタレを合わせ、肉感もアップ。大人が満足する食べ応えにした。45周年アイコンを付与。デザートとして自然解凍で食べられる「おべんとうごまだんご」もリニューアル。もちの部分のモチモチ感をアップ。発売25周年を迎える「国産鶏 鶏つくね串(照焼)」は25周年のアイコンを付与した。
また、業務用新商品2品、リニューアル品4品を2月10日から発売する。
新商品「万能素材つくね」は様々な料理に使える薄味に仕上げた一口サイズのつくね。「ひとくちフライ(鶏しょうが)」は国産鶏肉、たまねぎ、キャベツにしょうがを効かせた中具を皮で包んだ一口サイズのフライ。リニューアル品は「やわらかつくね(てりやき味)20個」「おつまみチーズ揚げ」等4品。使用食塩料や食べやすさ食感を改良した。
冷凍食品強化の意向 ―― CGC
堀内社長
シジシージャパンは1月25日、東京・紀尾井町のホテルニューオータニで「CGCアソシエイツ会」を開催した。
同会の席上で、堀内要助社長が「冷凍食品は、CVSが売場を拡大するなど強化に取り組んでいる。家庭用冷凍庫も容量が拡大しており、今後ますます伸びるカテゴリーだ」として、今年度は冷凍食品の開発を強化する方針を示した。
今回強化するのは、「伸長部門」「大容量商品」「生鮮素材・半加工品」の3カテゴリー。その内、「伸長部門」では、おかず惣菜の開発を進め、鶏肉と色とりどりの野菜を炒めた「鶏肉のカラフル炒め」など、これまでのNBにないメニューを展開していく。また、「レンジ調理」「一人前食べ切り」「省添加物」などの切り口の商品も開発を進める。
「大容量商品」では、たこ焼き、米飯などで大袋のお得感がある商品を展開し、既存の〈断然お得〉ブランドに組み込んでいく。
「生鮮素材・半加工品」では、生鮮のノウハウを生かしながら、業務用大袋の半調理品、切身、エビ、挽肉などの冷凍素材を展開する。
芹澤政満常務取締役企画本部長は、「冷凍食品は会員企業からの要望が強いカテゴリーだ。開発を進め、SKU数も増加させていく」とした。(詳細を本紙に掲載)
新たにガーリックライスの素 ―― 日東ベスト・新商品
盤面の大きさを重視
日東ベストはこのほど、2018年春夏商品(惣菜・学給)として新商品3品、リニューアル13品の計26品を発表した。発売は1月。
新商品では「ガーリックライスの素」を発売した。香ばしく炒めた玉葱・フライドガーリックをベースに、バターを隠し味に使用した混ぜ込み用の商品。ワンランク上の米飯メニューとしては「鶏五目ご飯の具」を投入した。国産鶏だしを使用し、ごぼうの食感と風味が味わえる、混ぜ込み用の具材となっている。
リニューアル品では「旨だれ牛カルビ焼肉」でタレの見直しを図った。また、「ブラックアンガス牛網焼カルビ」は網焼きで香ばしく焼き上げたブラックアンガス牛を、赤ワイン・異なる挽き目の3種の黒胡椒を活かしたタレで仕立てた。
「ベスト柔らかヒレカツ(35)(40)(50)(65)」は盤面の大きさを重視した形態に。また「マヨたまカツ」や「アスパラクリーミーカツ」、「ピザソースカツ」などともに経時変化に強く、サクサクした衣に一新した。
◆外食向けにシートケーキ
外食向け〈ジョイグルメ〉ブランドは新商品9品、リニューアル1品の計10品を発売した。
この春の新商品では焼き菓子にシートケーキを追加した。(詳細を本紙に掲載)
給食レシピ223件収載 ―― 学校給食用食品メーカー協会
スマホ、タブレットでも
学校給食用食品メーカー協会(大沼一彦会長)は1月23日、ホームページをスマホ、タブレットなどすべてのデバイス対応に切り替え、リニューアル公開した。刷新に当たっては、学校栄養士の献立のヒントになるよう、給食レシピ223件、会員社の食材情報323件を収載し、食材とレシピが1つのHP上をメーカー横断でシームレスに検索できるようにした。
リニューアルを担当した北田伸生テーオー食品経営企画室参与は、「アクセス解析で、検索する際に人気の無いレシピ・商材が分かるので、メーカーにフィードバックして常に人気のある食材等が掲載されているように切り替えることも可能」としている。(詳細を本紙に掲載)
[新ホームページURL]
http://www.maker-kyokai.jp/