「まんぞくプレート」増強 ―― ニッスイ

中野取締役執行役員食品事業執行
ニッスイは10日、東京・西新橋の本社で事業概況説明会を開催した。中野博史取締役執行役員食品事業執行が食品事業の概況について、要旨次の通り説明した。食品事業は、顧客価値をいかに高め、売上拡大につなげるかを重視する。重点施策として「個食」「健康」「生産面の効率化」の3点を掲げ、個食と健康では生活者に役立つ商品づくりを進める。
第1四半期の食品事業は売上高1382億円(前期比7.4%増)、営業利益84億円(同4.1%減)となった。売上高は欧米の食品事業が好調で増加した。営業利益は欧州で増加したものの、国内の苦戦をカバーできなかった。
単体食品事業の売上高は全体で前年同期比102%。家庭用冷凍食品103%、家庭用加工品101%、家庭用常温品99%、業務用食品102%、キューデッシュ食品86%となった。家庭用冷凍食品はワンプレート商品が伸長して全体をけん引し、価格改定による数量減をカバーして前年を上回った。農産品は茶豆が好調だった一方、国産ホウレン草の原料不足が影響し、全体では前年並みとなった。業務用食品は価格改定による数量減があったものの、外食・中食向け商品が堅調に推移し、前年を上回った。「E調理」シリーズも伸長した。
家庭用冷凍食品の「まんぞくプレート」「まん福どん」シリーズは、4~6月の販売金額が前年同期比130%となった。秋の新商品を加え、プレート6品、丼3品にラインアップを拡充。秋以降は生産能力を2割増強し、需要拡大に対応する。業務用の「E調理」シリーズは、「おいしさ」と「省力化」を両立し、人手不足という社会課題に対応する商品として現在25品を展開する。2025年度実績は4倍に伸長した。肉、野菜に加え、水産事業との共創による魚商材も強化し、グループの製造機能を活用してカテゴリーを広げる。カニカマ「SEA AURA」も前年比138%と好調で、大手CVSでの採用が拡大している。
秋冬商品では「生活者の変化」「食行動の変化」「売り場の変化」を切り口に提案を強化する。来春に向けて食品の消費税を巡る動きもある中、今後の消費環境や生活者の購買行動を見極め、新たな商品コンセプトの構築につなげる。
■北九州ニッスイ、生産能力2万4000t
北九州ニッスイ本社工場は、2026年12月の竣工を予定する。「ニッスイスマートファクトリー」として省人化、省力化を進めるほか、実質CO2排出ゼロを目指し、ニッスイグループ食品工場のモデル工場に位置付ける。建屋はほぼ完成し、設備導入の段階に入っている。生産効率の向上に加え、新たな付加価値を持つ商品の開発・生産にもつなげる。生産能力は年間2万4000t。冷凍具付き麺、業務用「おさかなソー」、業務用シュウマイ、家庭用フィッシュソーセージなどの生産を予定する。シュウマイは現在の安城工場、ハチカンに続く3拠点目の生産拠点となる。
通期売上は6185億円 ―― ニチレイ第1Q
ニチレイは7日、2026年12月期第1四半期業績を発表した。連結売上高2290億円(前年同期比8%増)、営業利益82億万円(同26%減)経常利益86億円(同26%減)、四半期純利益69億円(―)で増収減益となった。
セグメント別では、食品事業の売上高は1247億円(同40%減)、営業利益38億円(同40%減)。
その内国内は848億円(増減なし)海外売上高は624億円(同12%増)営業利益は国内16億円(同44%減)、海外は21億円(同39%減)となった。
国内の内家庭用冷凍食品の売上高は274億円(同1%増)、業務用冷凍食品の売上高は480億円(同1%減)業務用の内調理品の売上高は359億円(同4%増)、素材品の売上高は121億円(同13%減)となった。
家庭用は価格改定を実施した米飯商品は増収も、消費者の節約志向の高まりによりスナック類等の数量が減少。業務用は大手ユーザー向けチキン加工品は伸長も以前から実施してきた旧ニチレイフレッシュの構造改革による素材品の売上減少により前期並みとなった。営業利益に関しては家庭用(スナック類等)の販売数量減少や諸経費の増加等で12億円減益。海外に関しては、北米事業が好調に推移し12%増収も、営業利益はタイの輸出事業におけるドル安バーツ高やチキンの副産物相場下落により13億円減益となった。
低温物流事業の売上高は1078億円(同16%増)、営業利益51億円(同1%増)。低温物流事業の国内売上高は509億円(4%増)、営業利益は39億円(同6%減)、海外は同564億円(同30%増)、営業利益19億円(同16%増)。
通期予測を連結売上高6185憶円(前年同期比6%増)、営業利益300億円(同8%減)とした。システム障害による現時点でのマイナス影響はグループ全体で売上高50億円減、営業利益8億円減、特損10億円を見込む。
〈青の洞窟〉にジェノベーゼ追加 ―― 日清製粉ウェルナ

豊かな風味を実現
日清製粉ウェルナは9月1日より、2026家庭用冷凍食品として新製品2品、リニューアル品6品の計8品を発売する。
今年春より“「青の洞窟」の本格的な味わいを、より手軽に楽しめる”をコンセプトに展開している〈青の洞窟 Piccolino(ピッコリーノ)〉シリーズには、今秋、「バジルの香り広がるジェノベーゼ」を新たに追加する。
同製品はバジル、オリーブオイル、チーズ、松の実ペースト等の材料を使用し、香りが経つように最適なタイミングでオリーブオイルを加え、豊かな風味を実現。麺には生パスタのリングイーネを使用した。
また同シリーズでは「お肉の旨みあふれるボロネーゼ」を旨み引き立つ味わいに。肉の量を増量した。
同社独自の「高温直火製法」による、鉄板で炒めたような香ばしさと濃厚な味わいをコンセプトとした〈マ・マー ソテースパゲティ〉シリーズには、「ペペロンチーニ」を追加。炒め工程で3種の油を使い分けることで、麺に香ばしい風味とコクをプラスした。さらに、風味の異なる4種のにんにく原料を組み合わせ、深みのある香りと旨みを引き出した。
〈マ・マー もちもち生パスタ〉シリーズは人気の4品をリニューアル。「濃厚ボロネーゼ」は、さらに肉の旨みが際立ち、「濃厚カルボナーラ」と「濃厚海老トマトクリーム」はさらにクリーミーな味わいに、「濃厚明太子クリーム」は、よりコク深い味わいに仕上げた。
ターメリックライスのライスバーガー ―― 東洋水産

酸味とコクがマッチ
東洋水産は9月1日、家庭用冷凍食品新商品2品を発売する。
新商品の「マルちゃんライスバーガーミラノ風ドリア味」(120g)は、豚ひき肉、タマネギをトマトソースとチーズに絡め、ターメリックライスのパテに挟んだ。トマトの酸味とチーズのコクがマッチし、バランスの取れた味わい。
「同バターチキンカレー味」は、鶏肉、タマネギを香辛料を効かせたクリーミーなバターチキンカレー風味のタレを絡め、ターメリックライスのパテに挟んだ。クリーミーな風味とトマトの酸味が後引く美味しさ。
共にる新機軸のテイストで、ターメリックライス仕立てのパテと相性の良い具材を合わせた軽食として提案を進める。